
私が理学療法士を目指した本当の理由
本日と明日は(2日連続で)私のお話をさせていただきます。
内容は、理学療法士を目指した理由(本日)と養成校での4年間(明日)です。
私は現在、主に研究を仕事としていますが、非常勤で理学療法士として訪問リハビリの仕事もしています。
研究を主に仕事とするまで(大学院博士課程に行く前)は病院で理学療法士として勤務していました。
研究では、医学やリハビリテーションの発展に貢献できるような研究をさせていただき、訪問リハビリでは、研究や先行研究で得た知識を患者さんに還元すると共に患者さんから新たな研究の疑問を提供していただき、研究に生かせるからです。現在は理学療法士になって本当によかったと思っています。
研究と臨床の架け橋ができる立場にいることが嬉しく、理学療法士になってよかったと思う一番の理由です。
しかし、私は4年生の養成校に通っていましたが、正直3年生の臨床実習までは理学療法士が本当に自分のやりたい職業なのか、自分に合っているのかはわかりませんでした。
なぜなら、理学療法士の養成校に行くと決めたのは、たった30分程度で決断したからです。
高校生のとき、医療系の職業に就きたいとは考えていました。
しかし、高校生のときは、人見知りで人とコミュニケーションを取ることが得意ではなかったので、あまり人と話さなくても良い医療系の職種を探していました。
そうなると薬剤師か臨床検査技師かなと考えていました。(誤解を招くといけないので、薬剤師も臨床検査技師も患者さんに薬や検査の説明をしないといけないのでしっかりと患者さんとコミュニケーションを取る必要があるので今はそうは思いませんが、高校生のときは他の職種と比べてあまりコミュニケーションを取らなくても良い職業なのかなと考えていました。)
高校生のときは、化学が好きで薬剤師の白衣姿がカッコいいと思っていたので、薬剤師を目指すことにしました。
しかし、薬学部のある大学を受験しましたが、結果は不合格。
これが高校3年生の2月の話です。
浪人するか他の職種を考えるかかなり迷いました。
しかし、浪人しても1年間モチベーションを保てる自信がなかったので、他の職種を探してみることにしました。
この決断は、私の人生の大きなターニングポイントで、あのとき浪人していれば今よりも良い悪いは別にして今の仕事や生活は違っていたと思います。
高校の先生に他の職種を探すと伝えると先生が提案してくれたのが、理学療法士という職業でした。
理学療法士という職業は膝を怪我したときに何度かお世話になっていたのでどういう職業かは理解していましたが、1対1でコミュニケーションを取らないといけないところが高校生の私には気がかりなところではありました。
それでももう時間がないので、理学療法士の専門学校なら3月に試験があると聞いて、受験をしました。
試験は小論文と英語と数学?(どの教科だったか忘れました)、面接がありました。
面接のとき、今でもはっきりと覚えていますが、
「なぜ理学療法士になりたいと思ったの?」と聞かれ、上記のような30分で決断したとは言えず、
一応、嘘ではないので「膝を怪我して理学療法士にお世話になったので私も人の役に立ちたいと思い理学療法士になりたいと思いました。」とかなりありきたりなことを言ったことを覚えています。
そして、「作業療法士ではダメなの?」と聞かれ、この時点では理学療法士と作業療法士の違いは、わからなかったので「理学療法士が良いです。」と突き通したのを覚えています。(笑)
それでも、無事に合格をいただき、理学療法学科に入学することができました。
スポーツで怪我をして理学療法士にお世話になったとか、祖父母が脳梗塞で理学療法士にお世話になっているのを見て理学療法士を目指したという理由が多いと思います。
他の職種に落ちて理学療法士を目指したという方もいるかと思いますが、私のように1日で決断することは少ないのではないかと思っています。
明日は養成校での4年間のお話をさせていただきます。