
骨格筋の収縮機序
今回は、骨格筋の収縮機序について解説します。
骨格筋を扱うことが多い職種である中でも、意外と臨床現場で働くスタッフでも本テーマが苦手である方が一定以上います。
専門職であれば、
【骨格筋→収縮】という概念でなく、【骨格筋→〇→収縮】と、〇のプロセスを知ることで、理学療法学的介入の幅に繋がります。
それでは早速、解説をしていきたいと思います。
本記事は、学生を対象として閲覧して頂く記事になりますので、イメージし易いようにお伝え出来ればと思います。
骨格筋の収縮は、大脳の興奮から始まります。
錐体路:一次運動野(4野)→放線冠→内包後脚→中脳大脳脚→延髄錐体交叉(外側皮質脊髄路)・同側(前皮質脊髄路)→脊髄前角細胞(ここでは協調性の部分は取り除きます)
錐体路は、《神経学 neurology》で修得する部分にはなりますが、身体は全ての事柄を同じ時系列で学ぶ必要があると思います。
さて次に、生理的には骨格筋は動かしたいと思うタイミングで瞬発的に動かすことが出来ると思います。なぜなら電気が身体の中を移動することで情報をやり取りするからです。光の速度は速いですよね。これが瞬時に筋肉を動かすことができるポイントになります。
“神経筋接合部”とは、脊髄前角細胞から出た神経が、骨格筋を支配する部分に位置します。
したがって、“神経筋接合部”は何か?という部分になりますが、読んで字の如く“神経”と“筋”で情報をやり取りしている部分になります。
したがって、“神経”と“神経”が情報をやり取りしている部分は“神経筋接合部”とは言いません。この部分は“シナプス”と呼びます。
ここの部分を勘違いしている方が多いようなのでチェックして下さいね。
ここから“神経筋接合部”の生理学について説明していくことになりますが、ここまでの過程の理解が先ずは必要になります。
ここまで理解して頂いてから、次の記事に移行しましょう。
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