
ポジショニングの考え方(3)
今回は、本ブログで今まで触れてきていない内容をお届けしたいと思います。
医療従事者で特別養護老人ホームや訪問事業などで、よく議論することが多いのではないでしょうか、“ポジショニングの考え方”についてご説明させて頂きます。
前回のポジショニングの考え方(1)では、拘縮予防の頭頸部の位置について説明し、ポジショニングの考え方(2)では、肩甲帯と骨盤について説明してきました。
今回は、実際にテクニックや理論の側面だけでなく、気を付けるべき事柄があります。
それは、相手の気持ちになったポジショニングです。
果たして、自分自身がクライアントの立場になった際には、このポジショニングは完璧だ、もしくは十分心地良く臥位ポジションをとることが出来ていると言えるでしょうか?
本来であればガイドラインやEBMベースで話題提供しなければならないところではありますが、クライアントの感性も重要事項に挙がると思います。
何故なら、現在(2020年8月)は夏であり猛暑が続いていますが、そのような中でずっと同じ姿勢の場合、結構な確率で背中の発汗を感じることはありませんか?
これを自分に置き換えると深いですよね。これも1つ不快感情をもたらし、筋緊張が亢進してしまう1つの要素になるのではないでしょうか。
また、例えば服の皺や重なった部分が背中面にあるとそれも不快となります。
したがって、先ずはそのような皺を伸ばす行動を行うだけで、クライアントの心理にもたらす感情は変わってくるのではないかと思います。
少し、学術面から離れましたが、先ずはヒトとして相手の気持ちを考えることが大切であると感じます。
執筆者:R
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