学生用ノート

冠動脈の狭窄により生じる病態

今回は、冠動脈の狭窄により生じる病態について説明します。

冠動脈の狭窄は我々の身体に大きな影響をもたらします。

冠動脈の基礎については、下記を参照してください。

シリーズ第1回

シリーズ第2回

所謂、これから病態の話題に移っていきますが、冠動脈の狭窄は心筋への血液供給量が低下することになります。

すなわち、心臓への血流量が低下することを意味します。

冠動脈においては、アテローム化が惹起される好発部位となります。

したがって、内皮細胞は傷害され一酸化窒素(nitric oxide:NO)を生成する事ができません。

そこで、重要なのが”狭心症”と”心筋梗塞”の違いとなります。

狭心症” 

一過性の心筋の虚血が起因となり生じる胸痛や圧迫感などが出現します。

心筋梗塞

虚血が原因で心筋に血液を供給できずに壊死した状態を意味します。勿論、心筋梗塞においても同様の症状が起こります。

”狭心症”と”心筋梗塞”の違いは、心筋細胞の壊死の有無が重要な要素となります。

では、なぜ胸部痛が生じるか次回のブログでは考えていきましょう。

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投稿者

kengo.brain.science@gmail.com

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冠動脈の血流調節

2020年8月31日