
心臓の収縮①
今回は、”心臓の収縮”を少しずつ分解しながらまとめたいと思います。
心臓は、電気的興奮で収縮することは皆さんご存知だと思います。
では、電気による興奮とは何かをまずまとめます。
電気的興奮とは活動電位の発生を意味します。活動電位を生じると細胞内Ca2+濃度([Ca2+]i)を上昇させます。したがって、[Ca2+]iは、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントからなる収縮機構を活性化し、収縮を発生します。
心筋細胞は、
・固有心筋細胞
・特殊心筋細胞
に分類されます。
所謂、刺激伝導系を構成している心筋細胞が特殊心筋細胞であり、それ以外を固有心筋細胞という解釈で良いかと思います。
心筋細胞同士は介在板を介して接着することで配列された状態であり、この介在板は、
・GAP結合(ギャップジャンクション)
・接着班
から構成されている。
このGAPジャンクソンが生理機能に重要な役割を果たしています。
GAPジャンクソンは、コネクソンの集まりであり、コネクソンは6つのコネキシンが集まったものであることを理解しておく必要があります。
このGAPジャンクソンの機能については、また説明する機会があればお伝えします。
次回も、この続きをまとめていければと思います。
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