一般向けノート

男性はなぜ女性のボディタッチを「自分のことが好き」と誤解してしまうのか?

男性であれば一度は女性からのボディタッチを「自分のことが好きなのでは?」と誤解してしまったことがあると思います。

本日は、なぜこのような誤解をしてしまうのかを進化心理学の観点から簡単にですが、説明したいと思います。

タイトル:Error management theory: A new perspective on biases in cross-sex mind reading.

著者:Haselton M and Buss D.

雑誌:Journal of Personality and Social Psychology. 2000;78(1):81-91.

本日のタイトルである「男性はなぜ女性のボディタッチを「自分のことが好き」と誤解してしまうのか?」を進化心理学の観点から考えてみたいと思います。

飲み会などで男性は女性からボディタッチなどをされた場合、「自分のことが好きなのかな?」と思った経験があると思います。

では、なぜこのようなことを思ってしまうのか?

進化心理学の観点から結論から先に言うと、生殖の可能性、自分の遺伝子を後世に残す可能性を高めるためです。

男性は女性からのボディタッチの意図を主に2つ考えることができます。

①自分に好意を抱いている

②(この女性は)無意識にボディタッチをしているだけで自分に好意はない

この2つの考え方のうち、どちらが自分(男性)にとってデメリットでしょうか?

進化心理学の観点から考えると明らかに②、自分に好意がないと考えた方がデメリットです。

その理由をSymons (1979年)1)はエラー管理理論から以下のように述べています。

男性にとって最も良いのは自分に好意を抱いていると考えて、実際に女性もその男性に好意を抱いていることです。この場合は、確実に生殖は成功します。

しかし、このパターンは少ないと思います。

次に誤解(エラー管理理論)を例に出して考えます。

例えば、男性が女性は自分に好意を抱いていると考えていても女性には好意はなかった場合(偽陽性エラーの)です。

この場合は、恐らくアプローチしても残念な結果になる可能性が大きいです。

現代風で言うと、少し頭がイタい男性、勘違い野郎になってしまいます。この場合、今後の女性との関係性(気まずいなど)やメンタルが落ち込むなどはありますが、生殖の観点から考えるとそこまで大きなデメリットではありません。

生殖ができるかできないかは、全て女性にかかっているため、女性がその気がなければ生殖は困難です。この場合は、女性にその気がないため男性は上記の①、②のどちらの考えを持っていても問題はありません。

しかし、男性は女性が自分に好意を抱いていないと考えていても実際は女性が男性に好意を抱いていた場合(偽陰性エラー)は生殖の可能性は十分あるということがわかります。上記で述べたように生殖ができるかできないかは女性にかかってきます。

この場合、女性はその気があるにも関わらず、男性はそれを逃してしまうということになります。つまり、男性にとって生殖の成功、自分の遺伝子を残すという観点から考えるとこちらの方が明らかにデメリットが大きいということがわかります。

そのため、進化心理学では、進化の歴史から生殖の成功の可能性を高め、自分の遺伝子を後世に残すために男性は女性がボディタッチなどをしてきた場合に、「自分に好意を抱いている」と考える人が多いと考えられています。

参考文献

  1. Symons, D. (1979). The evolution of human sexuality. New York: Oxford University Press.

投稿者

tsujimoto.kengo8762@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ザイオンス効果

2021年1月4日